沼宮内駅から補機を連結し、東海道・山陽に次ぐ大幹線を次々に煙を吹き上げながら駆け上がって行く姿は、壮大なものでした。
東京からは夜行の急行を利用し、沼宮内駅で普通列車に乗り換えて現地に向かうのが最も効率的で、まだ春浅く、雪が残る奥中山を目指したのは3月16日の夜、春休みの学生にとって一番気楽な時期でした。
眠い目をこすりながら沼宮内駅で下車し、次の普通列車に乗り換えです。
特徴のある二重デフ付のC60 |
列車の窓から大カーブの様子を窺っていると、まもなく奥中山駅に到着です。
ホームにいると、すぐに 特急はつかり が北に向かって走り抜けて行きました。
勾配が折れ曲がり、トンネルの上部が見える |
大カーブを目指して国道を歩いていると、背後から上り貨物が転がり下りてきました。
なんと、しょっぱなから三重連です。
撮影地に着いてカメラを構えていると、最初にやって来たのは 第4十和田 で、優等列車なのでDD51が充当されています。
DD51重連でもD51補機付 |
この後は重連、重連+後補機付の列車が次々に煙を上げてやって来ます。
C60重連の客レもやって来ました。
この後は上り列車が続くので、擁壁の上に陣取ります。
再び下に降りて、上下列車を撮影。
後補機は煙だけ |
飽きてきたので、奥中山駅方向へ移動します。
大カーブを抜けた、Sカーブのあたりで撮影。
国道へ降りて、坂を下る後補機付貨物列車を見上げるアングルで。
再び大カーブに戻り、邪魔な架線をよけて下り列車を撮りましたが、後ろの方は煙に巻かれ、何を牽引しているのかわかりません。
本務機C60の客レ |
やっと三重連が来たのですが、これまた煙にまかれて辛うじてD513両が写っています。
移動して直線区間で構えていると、珍しくC61が単機で客レを牽いてきました。
少し変わったアングルを求めて土手を登ると、後補機を付けた貨物がやって来ました。
再び大カーブへ戻り、今度は国道へ降りてみました。
国道も当時は車が少ない |
長すぎて後補機が写りませんでした。
線路端に上がると、三重連が勾配を下ってきました。
保線区員が退避 |
結局、坂を登って来る下りの三重連は1本しか撮れませんでした。
奥中山駅への戻り道で、後からC60が単機で牽引する普通列車が追い越して行きました。
C60のトップナンバー |
当時貴重な、TRI-Xフィルムを沢山消費した、楽しい1日でした。
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