夏休みの東北旅行の最後に立寄ったのは、1999年4月から運転を開始した、C57180 牽引の SLばんえつ物語号 の走る磐越西線です。
磐西線はSL現役の頃と、DD51 牽引の客車列車の撮影に何度か訪れたのですが、地図を頼りに最初に向かったのは、五十島駅と三川駅の間のトンネルからの飛び出しです。
トンネルから出て来る列車の撮影は、近づいて来る姿が見えないので、通過時刻になると、ファインダーから目が離せません。
暑い時期にもかかわらず、良い煙を上げながらやって来ました。
やまぐち号と違って、集煙装置が無く、C57 の美しい姿でした。
磐越自動車道があるので楽に追い越せますが、次の撮影地は山都駅の先、有名な一ノ戸川橋梁を南側から臨む場所です。
鉄橋からはかなり離れた場所で、他に撮影者はいませんでした。
汽笛と共に鉄橋を渡ってきて、木立の陰から姿を現わします。
黒い車体や煙がバックに沈んでしまい、遠景も霞んでしまうので、この場所は寒い時期に向いているようです。
帰りの列車の撮影は、磐梯山をバックに撮れる場所を探し、会津若松駅と堂島駅の間の田園地帯にしたのですが、肝心の磐梯山が、次第に見えなくなってしまいました。
そろそろうす暗くなりかけた頃、ようやく姿が見えて来ました。
ここでもあまり煙を吐いてくれませんが、それなりの走行写真が撮れたと思っています。
これにて家族旅行を兼ねた夏休みが終わり、自宅へと急ぎました。
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