ヨーロッパで一番短い路面電車ではなくなっていたグムンデン市電
8月7日(水曜日)の午後はgumunden(グムンデン)へ行きました。Lokparkからのバスが着いたVocklabrukからウィーン方面へ1駅戻ったAttnang-Puchheimから支線に乗り換えて20分ほどでグムンデン駅に到着します。グムンデンには駅と町を結ぶヨーロッパで一番短い路面電車があるという何かの記事を読んだ記憶があり是非この目で見たいと思ったのです。Vocklabrukで列車を待っている間に本線の列車が通りました。
Vocklabrukを通過する貨物列車。OBBでは車扱貨物列車も健在のようです。
こちらはWestbahnという運行会社の列車。ウィーン~リンツ~ザルツブルグの本線をOBBの西部本線(Westbahn)と言い、EUのオープントラック政策で新規参入した運行会社がこれまたWestbahnで紛らわしい話です。
Attang-Puchheimで西部本線からザルツカンマーグート(Salzmmerugutbahn)線に乗り換えます。単行のディーゼルカーが停まっていたのでこれに乗るのかと思ったら違う路線の列車でありました。
ザルツカンマーグート線の列車はこの電車でした。ザルツカンマーグート地方はアルプスの山々と多くの湖の自然景観で知られた観光地との事で、ザルツカンマーグート線も亜幹線格の路線のようです。
グムンデン駅に着きました。隣にセメント工場があり、貨車が停まってます。
お目当てのグムンデン市電の乗り場は駅のすぐ横にありました。
小田急バス(立川バス)みたいな色合いの電車です。
グムンデンはトラウン湖(Traunsee)という湖の畔の町で、湖上交通の要衝として栄えた町との事です。グムンデンへの鉄道は西部本線のLambachからきた鉄道(国鉄と私鉄の乗り継ぎ)がグムンデン湖畔駅(GumundenSee bahnhof)へ開通したのが最初で、その後OBBのザルツカンマーグート線が開通してグムンデン駅が開設されたのですが、この駅が町から離れており、かつ標高差があるため、駅と町を結ぶ市電を建設したのだそうです。町までの往復乗車券を購入し電車に乗りました。急こう配を下り直ぐに町に着きます。そろそろ終点に着くかと身構えていましたが、電車は川を渡り町を通り抜けてまた丘陵地帯を登り町から離れてゆきます。どうやら市電の線路を延長してグムンデン湖畔駅までの路線に接続して直通運転になったようです。(日本に戻ってから検索したら昨年の秋に直通運転を開始したらしい)途中の畑の真ん中の停留所で電車を降りて、反対方向の電車で戻りました。
下車した畑の真ん中の停留所。ホームは砂利敷きで、取り付け道路は草の生えた未舗装道路のみという開けているけど秘境駅です。
グムンデン駅行きの電車が秘境駅に到着。町へ戻ります。
グムンデンの町へ戻ってきました。この辺りが新規に開通した区間のようですが狭い道路に線路が敷かれています。とても日本では出来そうもない芸当です。
湖岸より見たトラウン湖の風景です。グムンデン駅へ戻る途中で段落としして急勾配区間(90パーミルとか)を行く電車を撮ろうと思います。バックにトラウン湖と山が見える絶景区間です。
電車を待ってると夕立ちになってしまいトホホな事態になりました。
小さな車庫がありましたが、扉は閉まっています。中には旧型電車が仕舞ってあるようです。掲示によると日曜日に運行されているようです。(例によってドイツ語表示のみにつき推測です)
戻って来たグムンデン駅では貨物側線で貨車の入換をしてました。
グムンデン1826発の電車に乗り、attnang-Puckheim乗り換えでウィーンの宿へ戻りました。(ウィーン中央駅着2105)
なお、グムンデン市電についてはRM MODEL誌291号(2019/11)に橋爪智之による紹介記事が載っています。
8月7日分おわり
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