2017年7月4日火曜日

会津線のC11 1971.6.12

 この時代の会津線は、まだ只見線とは全通されていない只見駅までの会津只見線と、会津滝ノ原駅(現在の会津高原駅)までの会津滝ノ原線の2線を合わせて称していました。

 関東近郊からSLの姿が消え、かつてはC11しか走らず見向きもしなかった当線にも、この年から煙を求めて足しげく通うようになりました。

 列車本数が少なく、2つの路線を効率よく回るにはクルマが必要で、この頃から多用するようになってしまいました。

 早朝に郡山を出発し、手始めに日中線に直通する列車を、会津若松駅と堂島駅との間で撮影することから始めます。


 撮影後、梅雨空で雨の降る中を、会津只見線の第一只見川橋梁へ向かいました。

 この鉄橋は今ではCMに登場するほどポピュラーですが、当時の国道は下の方を通っており、そこから上りの混合列車を撮影しました。


 次は第三只見川橋梁へ行きましたが、ここらは今でも撮影できるようですが、SLが復活してからは行っていないので様子は分かりません。


 貨物列車に続いて、混合列車も通過して行きました。


 撮影後は会津川口駅に向かいます。

 この駅は国道と只見川に挟まれた細長い敷地ですが、貨物ヤードや給水設備等を備えた、沿線の主要駅です。

 ここまでけん引してきたC11が、列車の入換を行っています。



 C11の向こう側には水面が見えます。

 この駅で撮影の方も折り返しますが、途中の会津水沼駅と会津中川駅の間の橋梁で、下り列車を撮影します。


 先程と逆のコースをたどるので、次は第三只見川橋梁です。

 上り列車は下り勾配で、煙はスカですね。


 そして、やはり第一只見川橋梁で、上りの混合列車を国道から。


 この先、只見線から離れて、会津滝ノ原線に向かいます。

 現在は水中に没してしまった、谷底の桑原駅を発車する下り貨物列車に間に合います。



 しばらくたつと、今度は上りの貨物列車が湯野上駅で交換してやって来ます。


 桑原駅のどちら側も25‰の急勾配ですから、良い煙を上げてくれます。


 列車はトンネルを目指して、加速を続けて行きました。


 滝ノ原線での撮影は、この2本で切り上げです。


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2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    蒸気機関車の走るこれらの路線は、走る列車は変わりましたが今でも山深くローカル線そのものの素晴らしい光景を見せてくれます。か細いレールをよくぞ重たい機関車が走っていたものと思います。
    その後、野岩鉄道が開業し会津滝ノ原の駅名も今では消えました。会津田島までが電化され、レールのつながった東武鬼怒川線で蒸気機関車が走るようになるとは、往時には誰も考えなかったのではないでしょうか。
    お写真、楽しく拝見させて頂きました。
    風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com

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  2. 風旅記さん、コメントをありがとうございます。
    会津線は只見線を含めての名称だったのが分けられてしまい、桑原駅付近は沈んでしまい、ついには東武鉄道と繋がってしまう等、未舗装の道を追いかけた者としては隔世の感があります。
    これからも弊ブログをよろしくお願いします。

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