新鶴見操車場の D51 1968.5.6

　この年のゴールデンウィークに、友人と二人で新鶴見操車場を訪ねました。

　貨物輸送が盛んなときで、この巨大な操車場では D51 が使われていたので、それをお目当てに行ってみました。

　どう間違えたのか、南武線を下りてみたのですがそれらしきものが見当たらず、人に聞きながら辿り着くまで１時間ほどかかってしまいました。

　操車場には跨線橋がかかっていたので、その上に上がって撮影です。

　ハンプでの作業中の D51 が見られました。

　押上げを終えて、バック運転で再び貨車列の最後尾に回り、また押上げて行きます。

　この作業を延々と続けているのです。

　押上げを終えてはまた最後尾へと戻ります。

　背後には貨物用の電機が多数並んでいましたが、当時は目もくれませんでした。

　いい加減飽きたので下に降りましたが、如何せん構内が広すぎて、停まっている D51 を貨車の隙間から撮るのが精一杯でした。

　この頃は京浜工業地帯でも工場から多くの煙が排出されていたので、町なかで D51 が煙を上げても気にしなかったのでしょう。
　現在のこの辺りの様子からは、全く想像できない世界でした。