2019年10月21日月曜日

 糸魚川の小さな機関車 1970.8.18

 北陸本線の糸魚川駅から程近い場所にある東洋活性白土㈱には、協三工業製の国産最後の産業用機関車が運用されていました。

 工場から北陸本線脇までは610mmの線路が敷設されていて、終点には、国鉄の線路が並んで引き込まれていて、製品の積み替えを行っていました。

 大糸線の C56 を撮影後、この工場についたのは丁度お昼時で、小さな機関車は積み替えホームから引き揚げてくるところでした。


 単機で工場へと引き上げて行きます。


 多くの線路が敷かれた真ん中に、無造作に停車し、機関士さんは昼食を摂りに行ってしまいました。


 この工場は、有難いことに鉄道ファンに非常に理解があり、自由に撮影させてくれます。


 昼休みが終わり、製品を積んだ無蓋車を手押しで機関車の後部に連結し、プッシュ運転で発車して行きました。


 積み替えホームまでは数百メートルで、ゆっくりと走るので、そのあとを追いかけて行きます。


 途中にある大きなポプラ並木や畑を横切り、積み替えホームに貨車を押し込みました。


 ホームでは貨車に乗っていた人たちが、手作業で製品を降ろしています。

 すぐ脇の線路には、手作り感満点のタンク車が置かれていました。


 工場で使用する重油の運搬用で、たまに使用されるようです。


 ホームの右側の線路が国鉄の線路で、さらに右側は北陸本線で、特急が走り抜けて行きます。

 SLの運搬列車は1日3往復程度で、しばらく動きそうも無いのでこれにて引き上げました。

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