北海道で C62 が復活を果たしたのに対し、JR九州では 58654 を復活させ、この年の8月末から あそBOY というネーミングで、ウエスタン調の観光列車として運行を開始しました。
こちらの方も何としても撮りに行かねばと、10月に何とか都合を付けて、運行前日の金曜日に熊本入りしました。
SLの前に、非電化の豊肥本線に 特急有明 が水前寺駅までDL牽引で乗入れている姿をぜひ見たいと、熊本駅と南熊本駅の間の白川の鉄橋の西岸に向かいました。
特急の前にやって来る列車から撮影を始めましたが、朝日が強烈で、車体の側面が反射で飛んでしまいます。
上り各停に続いて、急行火の山1号 が通過しました。
次に目的の 特急有明10号 が来たのですが、なんとDLが後ろに付いた推進運転です。
ハイパーサルーンと同色に塗られた DE10 と ヨ は、辛うじて収めることができました。
ここからは あそBOY の撮影ですが、勾配区間である瀬田駅と立野駅の間の、国道脇からの撮影ポイントに向かいました。
最初にやって来たのは、ジョイフルトレインの サルーンエクスプレス阿蘇 です。
そして後方から、急行火の山2号 が勾配を下って行きました。
遠くの方から黒煙を上げ続けていた 58654 が、ようやく姿を現わします。
派手な塗装の客車はお似合いではありませんが、ゆっくりとした速度で近づいて来ました。
手巻きでも数枚撮影でき、最後はアップでも撮影します。
列車は立野駅で停車後、三段スイッチバックを通過するので楽に先回りでき、阿蘇大橋近くの駐車場にクルマを停めて、線路際に向かいました。
しばらく待つと、ドラフト音と共に高々と煙を上げながら近づいてくる 58654 が見えます。
ここでも速度が遅いので、何度もシャッターが切れます。
このあともう一度追いかけようと車に向かったのですが、なんと鍵が有りません。
差したままドアロックをしてしまい、JAFを呼んで開けてもらうまで数時間、結局この日はこれで撮影終了となってしまいました。
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