小樽築港機関区

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2023年12月19日火曜日

デンマーク~ドイツ~デンマーク鉄旅(第8回) by奥

 2016年9月16日(月)

ミニチュアワンダーランド見物を終え、午後の列車でコペンハーゲンへ移動です。

ハンブルグからコペンハーゲンへはバルト海を島伝いに越えて行くルートです。途中4か所で海を渡りますが、一番長い国境の海峡は列車ごとフェリーで渡るという興味深い路線です。

父親の蔵書に交友社刊の「写真で楽しむ世界の鉄道」シリーズがあり、その「ヨーロッパ3」(昭和40年発行)に 渡り鳥コース(VOGELFLUGLINIE)の全通、1963,5,14 という記事が載ってます。このルートの開通でフェリーの航路が69㎞から18.5㎞になり、所要時間が1時間半短縮されたと紹介されています。その記事を目にした時代は本四架橋なんて夢の話で、デンマークでもユトランド半島とコペンハーゲンのあるシェラン島の間は鉄道連絡船の時代ですから海峡を越える鉄橋開通の記事は私には大きなインパクトで、気になる路線なのでした。

しかしながら今日では、ユトランド半島とコペンハーゲンの間には橋が架かり、ドイツとコペンハーゲンの間の鉄道のメインルートはそちらに移り、このルートは我々の乗車からしばらく後、直通列車が廃止されてしましました。

ハンブルグ中央駅のコペンハーゲン行きICE(再掲)


途中の駅

ドイツ本土からフェールマン島へ渡ります

プットガルテンの手前には貨車航送を行っていた時代のヤードが草生して残っていました。


草木の茂るプットガルテンのヤード

プットガルテンに到着

客を乗せたままフェリーの船内に進む

トラックと並んで船内に収まったICE

姉妹船とのすれ違い。双頭船になっています。

船内の案内図(線路は2本)

到着間近に列車に戻ります

Sバーンが現れて、コペンハーゲン到着近し

ICEは定刻通りにコペンハーゲン中央駅に到着。今回の移動では列車の大きな遅れもなくコペンハーゲンまで戻ってきました。我々がついていたのか?日本でヨーロッパの列車の遅れが誇大に言われてるのか?ヨーロッパの鉄道が進歩したのか?

コペンハーゲン中央駅に到着したICE(標記によるとDSB所属編成らしい)

コペンハーゲン中央にHOのレイアウトが置いてありました。ドイツの大きな駅でもよく見かけますが、線路配置地やシーナリーの色彩がドイツの物より自然な感じで好感が持てます。 建物はヘルヤン製でしょうか。




今夜のホテルの最寄り駅であるノールポート(Norreport)までSバーンで移動します。当地のSバーンの電車は連節車です。オーバハングをなくして限界一杯の幅広車体で収容力を増やすという発想でしょう。我が国でもJR東日本が同様なコンセプトのE331系電車を試作しましたが量産化には至りませんでしたね。

幅広で連節車という個性的なコペンハーゲンSバーン

宿泊したホテルの外観
ホテルは今時、トイレとシャワーは共同という安物件でした。


コペンハーゲンは自転車が多い

2016年9月17日(火)

最終日になってしまいました。帰りの航空便は午後なので、午前中はコペンハーゲンのあるシェラン島の北方にあるヘルシンガー(Helsingor)という港町へ行きました。N君によるとその街には路上をディーゼルカーが走っている所があるというのです。ノールポート駅からSバーンの終点ヘレルプ(Hellorup)まで行き、そこから近郊電車に乗り換えてでヘルシンガーへ向かいます。

ヘレルプ駅

上りコペンハーゲン方面行きの近郊型電車

DSBの近郊型電車もSバーンの電車に負けず劣らず個性的で、車体の周囲が全て貫通ホロになっていて、連結状態では前面窓部分が全部内側に開いて貫通路になるという構造です。

ヘルシンガーに到着の近郊形電車(左は先頭車同士の連結部)

頭端式のホーム

駅から外に出ると確かに路上に線路があります。


線路を辿ると駅の構内へ入っています。列車の走るところは見られるのか?と心配する間もなく警報音が鳴って、先ほどホームにいたのと同型のDCがやって来ました。



路面区間を行くディーゼルカー

駅へ入って行く

編成を追って駅へ戻ります。

ホームに先ほどのDCが停車中


ホームから併用軌道入り口を振り返る

路線図をたどると島を半周してコペンハーゲンへ戻れることが解かりますが、時間が読めないので、途中の交換駅の手前の駅まで乗って戻る事にします。さて、リューゲン島でもあった事ですが、此方に来てよくわからんのが国鉄から分社化されたローカル線がユーレイルパスで乗れるかどうかです。リューゲン島では車掌により「駄目」「わからない」「大丈夫」などと対応が分かれました。ここでは運転士手氏(ワンマン運転)に聞いたら「わからないけど乗っていいよ。(名札を見せて)他の人に文句言われたら{おれがOKと言った}といいなさい。」と仰ったらしいのでそのまま乗車しました。日本に来た外国人鉄ちゃんもJRから分社化された三セク鉄道で同じ目に遭っていることでしょう。

路面区間は駅の横だけで直ぐにサイドリザベーションの専用軌道になります。昔は臨港線を兼ねていたようで、途中分岐の跡が見えました。

臨港線の廃線跡?

交換駅の一駅手前のスキップストラップ(Skibstrup)という駅で下車します。

去りゆくDC

スキップストラップの待合室

この駅はフラッグストップで列車に乗客がいることを知らせるボタンが付いています。

停車を要求する押しボタン、方向別になっています。

戻りの列車が到着

ヘルシンガーへ戻り、駅を発車して路線区間を走行するところを撮ろうと駅の正面側へ出ると宮殿のような立派なファサードの駅舎です。駅の配線から見るとかっては対岸のスウェーデンとの間で車輛航送も行っていたようで、門司港駅のような雰囲気です。

港に面したヘルシンガー駅の正面側


内部も豪華な駅舎です。

路面区間に進入

駅前広場の入り口を横断

振り向くと港の横を通過

ヘルシンガーを後にコペンハーゲンへ戻ります。

ヘルシンガーの機関庫

途中でSバーンへ乗り換え、コペンハーゲン市内のバンレーセ(Vanlose)という所へ向かいます。グーグル検索によるとこの地に模型屋さんがあるらしいのです。プリントアウトした地図を頼りに歩いていくと模型屋に到着しました。(ただし地図上のポイントとは道路の反対側にありました)開店時間の筈です閉まっていて、呼び鈴を押したら店の人が出てきて中へ入れてくれました。車輌模型の値段はデンマーククローネと円の為替レートで計算すると結構高めに思えました。日本では売ってないようなpパーツなどを購入。バンレーセ駅へ戻ります。上手い具合にこの駅は地下鉄の始発駅になっていて空港まで一本で行けるのです。

Sバーンは自転車で乗れる

赤い電車が走って来る様は名鉄のよう

模型屋さんは道路の反対側にあった

CMTホビーという店名です

コペンハーゲンの地下鉄は完全無人運転でした。基本均一運賃ですが空港駅だけは運賃が高い。この地にも空港上納金があるようです。始発駅からの乗車なので一本見送って先頭のかぶりつき席を確保しコペンハーゲン空港へ向かいます。

都心の地下区間に進入

駅はフルスクリーン形のホームドア

留置中の地下鉄電車

コペンハーゲン空港駅に到着

空港について自動チェックイン機で帰りの便の搭乗券を出すと席番号がありません。搭乗口で聞いたら機材のトラブルで機体交換をするとの事で2時間以上出発が遅れました。この旅で最大に遅延です。しかしながら当地をハブにしているSASだから直ぐに機材交換ができたわけで、今回の旅行の発端は中東の航空会社の格安チケットであったのが、計画中にスカンジナビア航空利用に変えたことが結果的に生きたのでした。
今回の旅行記はこれで終わりです。次回記事は、イギリス訪問記を予定しています。/以上