小樽築港機関区

小樽築港機関区

2022年10月28日金曜日

墺太利鉄旅報告(第5回)2019.8.8  by奥

 オーストリア鉄旅報告(第5回)

シュトラスホフ鉄道博物館訪問の後です。
午後はウィーン市内へ戻り、地下鉄と市電で市内巡りをしました。
 Sバーン(S1)でウィーンミッテ駅まで戻ります途中で映画で有名な観覧車が見えました。
 ミッテ駅から地下鉄(U4)に乗り換えてウィーン西駅へ向かいます。途中のStadParkという駅が明かり区間になっていたので、段落としして地下鉄電車を撮ります。

 U4からU2へ乗り換えて西駅に着きました。現在のウィーン中央駅が竣工する前はこの駅が西部本線のターミナル駅で、現在もWestbahnの列車はここをターミナルにしています。
Westbahanの列車です。ウィ―ンとザルツブルグ間の運行です
 こちらは西駅ホームOBBの列車。

 西駅前には大規模な市電のターミナルと地下鉄の駅があります。前方のドームの下に地下鉄のウィーン西駅がありその周りが市電のターミナルになっています。

 西駅近くの模型屋さんに寄ってみました。MEMOBAというお店で鉄道模型専門店です。購入した製品は中国製造でした。模型屋さんから表通りへ向かうと通りの中央の掘割のなかを地下鉄(U6)が走っている場所へ出ました。


 掘割の中を走るU6の電車この路線は架線集電で車輌もLRTタイプです。擁壁の石積みの感じから既存の鉄道を地下鉄に転換したようです。
掘割の横には市電も走っています。西駅に戻り、駅ナカのカフェでお茶をしてから市電に乗りました。デュワグカータイプの今となっては旧型の車輌もまだまだ元気に動いていました。
 市街地の西側に狭い通りを市電の路線が密に敷いてある地区があるのでそこを通り抜ける5系統に乗りました。

途中で2系統に乗り換えて環状道路(リンク)へ出ました。

リンクのオペラ座前のターミナルで暫く撮影タイムとしました。


 ここにはWLB(ウィーンローカルバーン)という私鉄の電車が市電に乗り入れており、オペラのループ線で折り返します。クリーム色と青の塗分けがWLBの電車です。
WLBの電車は2本併結の列車が多く路上を走る様はなかなか見事です。

ホテルに戻りNさんと落ち合い、柄にもなく正月TVのニューイヤーコンサートでお馴染みのウィーン学友協会の演奏会を体験しました。
 ウィーン学友協会
 オーケストラのステージです。

オケの入場、この後撮影禁止になります。
内容は当時のコスプレをしたオーケストラがモーツァルトの楽曲を演奏するといういかにも観光客向けのプログラム、最後にはお約束の「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」を演奏しました。 以上で2日目終わりです。

2022年10月24日月曜日

墺太利鉄旅報告(第4回)2019.8.8  by奥

オーストリア鉄旅報告(第4回)
シュトラスホフ鉄道博物館訪問つづき
屋外にも車両が溢れています。
 後ろに見えるのが先ほどまでいた建屋です。
 このディーゼルカーは先ほどまで建屋の修繕線に入ってました。
 本線用だけでなく入換用や貨車移動機の類もいます。
 ターンテーブルがあり周囲はワンダーランド状態です。
 これは自走式のラッセル車のようです。



 未知の引き込み線を辿って行ったら知られていない古典機がいて…なんて夢は我々くらいの歳の鉄道ファンなら一度は見たことあると思いますが、それが現実になった気分です。


 外で修復中の機体もいました。
まだ 新しそうに見えますが…

 本線に繫がる線路1本は空けてあるようです。
 これは模型で製品化されてた記憶があります。
 案内図によるとまだまだ先があるのですが、猛暑でへばってしまったのと足元の草の茂みが深くなってきて最近人が立ち入った形跡がないのを見て、不覚にも先へ進むのを断念して建屋の方に戻ってしまいました。
これはかってのトランサルピン号の電車です。看板列車に使用された車輛の割には大事にされてないように見えます。

 建屋の前まで戻ってきました。今度は建屋前の車輛群を見ます。


車輛の数に比べて電車が少ないのですが、古典的な電車がいました。

無骨な モハに比べてクハはスマートです。

これは多分、荷物電車で実態は荷物室付き電機とというものでしょう。近江鉄道や秩父鉄道の保存車輛の解体などに鑑みると「鉄道車輛の保存で一番重要なのは車輛群を安心して放置しておけるスペースを確保すること。」がLokparkとEisenbahnMuseumを見学しての所感です。
別の平屋の建物の中にはHOのレイアウトがありました。









午後はウィーン市内へ戻り、地下鉄と市電で市内巡りです。(続く)



2022年10月21日金曜日

墺太利鉄旅報告(第3回)2019.8.8  by奥

 オーストリア鉄旅報告(第3回)

シュトラスホフ鉄道博物館訪問
8月8日(木曜日)この日は夜にウィーン学友協会の音楽会鑑賞の予定を入れたのでウィーンの地下鉄、市電巡りなどにあてました。当初の予定ではウィーンの市電博物館へ行こうかと考えていたのですが、開館日が金曜から月曜日と判明し、行き当たりばったりの行動になりました。Nさんはシェーンブルン宮殿に行くとのことでしたが、私は一人で近郊にある鉄道博物館(Eisenbahn Museum Strasshof)に行きました。中央駅からSバーン(S1)で40分ほどの距離です。Sバーンで直に行かずに途中のLeopoldauまで地下鉄(Uバーン(U1))で行きました。
Leopoldau駅に到着したU1系統の電車。

Sバーンのホームで電車を待っていると貨物列車が通過しました。機関車はOBBではありません。

上りのSバーンの電車は古い型の電車が来ました。

3両ユニット×2本の編成で後ろのユニットは旧塗装でした。ホームと段差があるのでお母さん大変そう。

私の乗る電車は新型車でした。

博物館の最寄り駅のSilberwaldに到着しました。ホームを歩いていると上り電車が到着。
無人駅でホームは踏切を挟んで喰いちがう形に配置されてます。
鐡道博物館がある雰囲気ではありませんが通りに出たら案内看板がありました。
住宅街を抜けた所に腕木式信号機が建っていて入口のとわかりました。入館料€8.00を支払って中へ。メインとなるのは鉄道工場の建屋を転用した建物内の収蔵車輛です。

建屋の入り口に看板代わりに2-10-0テンダー機が置いてあります。観音開きの煙室扉がオーストリア国鉄蒸機の特徴です。
建屋の中へ入ります。中には主に機関車(蒸機と電機)が詰め込まれています。OBBについてはドイツ以上に知識が薄いので殆どが知らない形式です。

黒岩保美氏の鉄道絵画で見た覚えがある機関車です。



 近郊列車用のワンマン運転可能(重油炊き)な蒸機です。



197型は軸配置0-12-0のタンク機でVordernbergのラックレール区間で使用されたもので、進化したゲルスドルフ式機構を備えているそうです。前後の3軸がボギー台車の様に作動するのかと思いますが、からくりの解説を見た覚えがありません。わが国鉄のE10もこの方法を取り入れてれば低評価にならなかったのでは思いました。
こちらの97型も197型と同じくはVordernbergのラックレール区間で使われた蒸機で、軸配置は0-6-2。同区間は今回の旅行の計画を立てる際に調べたところ、1980年代に廃止になり、現在は1部区間(ラックレールの区間)が保存鉄道になり日曜日にディーゼルカーによる運転があるそうです。


52型の100号機が収蔵されています。足回りが黒いのでドイツ機より精悍な感じがします。第2次大戦中にオーストリアでも多数製造され、戦後も使われた形式なので人気があるのでしょうか。オーストリアは鉄道の近代化は電化へ軸足を移したのか、いわゆる近代型蒸機は他に見当たりません。電機も色々なタイプが収容されていました。スイスの電機に似ているようで違う所が面白いです。


クロコダイルもロッドの配置がスイスのとは違います。

ED58がいました。
奥の2線分は修復工事用の工場になっています。
2階の部屋から建屋内を見た所です。石炭が積んであるのは動態機なのでしょう。
建屋外にも車輛が溢れています。次回は屋外の車両をご覧いただきたいと思います。
 後ろに見えるのが先ほどまでいた建屋です。(続く)