小樽築港機関区

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2020年3月2日月曜日

 室蘭本線の D51とC57 1974.3.1

 SLの終焉が近づき、私にとって本格的な撮影ができる最後の年になりましたが、春休みに入ったので、早速北の大地に撮影に出かけました。

 連絡船から函館本線に乗り継ぎ、今までは途中の大沼駅あたりから撮影を始めたのですが、SLの活躍の場が少なくなり、室蘭本線まで直行しました。

 ここでは石炭輸送を含めて、以前と変わらないくらいの活況で、先ずは苫小牧駅を過ぎて、早来駅で下車し、遠浅駅方向に進みました。


 ここは直線区間で、線路脇は灌木とハエたたきがあるのでサイドからは撮れない場所ですが、本数だけは稼げます。


 上り貨物が通過したと思ったら、遠浅駅で列車交換のように下り列車が発車して来ました。


 やって来たのは D51 牽引の客レですが、横風が非常に強く、煙が流されます。


 今度は D511160 が下り貨物を牽引してきましたが、テンダーに順法闘争の落書きが目立ちます。


 上りの客レを C57 が牽引してきましたが、ここらは駅間近なので、絶気運転です。


 セキの空車回送を牽引して D51 が来ましたが、前面扉にまで落書きされていて、可哀そうな姿です。


 後ろ姿ではそれも見えず、長いセキの列車を牽引する大幹線の様相です。


 遠浅駅を通過する貨物列車は、客レと違い、精一杯ふかしてやって来ました。


 これにて遠浅駅に戻り、次の撮影地に向かいましたが、途中の由仁駅では、小雪が舞う中に D51 の姿が見られました。


 栗丘駅で下車し、撮影地である栗山駅方向に国道を進んでいると、背後から上りの客レが、風が舞う中を発車して来ました。


 両駅のほぼ中間の小さなサミット近くに到着すると、上りの D51 が近づいてきたのですが、煙が見えないと思ったら単機です。


 下り線側から貨物がやって来ましたが、サミットのトンネルを過ぎているのに黒煙を上げながらきました。


 続いて来た下り貨物も、白煙を上げながら上り側の線路に近づいて来ます。


 暗くなり始めた中、上りの貨物を牽く D51 は、背後からの風を受けて、煙が舞い踊っていました。


 気温も下がってきて、栗丘駅の方向に向かうと、またしても単機の D51 が、夕空をバックに通り過ぎて行きます。


 この時期でも、さすがに室蘭本線では多くのSL列車が運転されていて、その撮影を堪能できました。

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