小樽築港機関区

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2024年5月12日日曜日

イギリス乗り鉄&保存鉄道、鉄道博物館訪問記(第6回)

 英国乗り鉄旅6日目(9/10)はNorth Norfolk Railway という保存鉄道へ行きました。ロンドンから東の方へ列車で片道2時間程の海辺で、BRの支線の終点で接続しているのでパス利用でロンドンから日帰りで行くのに丁度いい距離です。東京で例えると「しおさい」に乗車して銚子電鉄を訪問するといった感じでしょう。ロンドンのリバプールストリート駅から途中のノリッジ(Norwich)まで特急列車で行きます。



月曜日朝のリバプールストリート駅です通勤、通学客 が続々と出てきます。リバプールストリート駅というのはリバプール方面行きの列車のターミナル駅というのではなくて、ロンドンのリバプールストリートにある駅だからのようで、ここからのリバプール行きの列車はありません。


 ノリッジ行きの列車です。イギリス国鉄オリジナルのプッシュプル方式の客車列車(動力集中式の電車とも言えますが)で後部に電機が連結されています。


前頭部を見に行くと、電機と同じ運転室のある荷物車が付いて ます。荷物室は現在では自転車の持ち込み用に使ってるようです。

 
窓の上の赤い帯の所はビュッフェの部分です。

 
黄色い帯は一等車です。2輌付いてます。


 ノリッジに到着しました。ロンドンとノリッジの間はL特急のように1時間ヘッドで優等列車が運行されており同形の列車の並びが見られます。


側線にはリバイバルカラーなのかイギリス国鉄のロゴマークが大きく書かれた古めのディーゼル機が停車してました。


ノリッジはこの地方の中心都市のようで、駅は頭端式のターミナル駅で駅舎も重厚です。立派な駅前広場もあります。


ノリッジ駅のコンコースです。この駅は改札があります。保存鉄道の始発駅であるシェリンガム(Sheringham)まで非電化の支線に乗ります。

 
途中駅のクローマー(Cromer)は折返し式のスイッチバック駅でした。


 シェリンガムに到着しました線路1本にホーム1面だけの無人駅です。踏切の所で線路が通せんぼされてます。その先が保存鉄道の駅になっています。


 こちらが保存鉄道のシェリンガム駅。こちらが本来のシェリンガム駅でBRは保存鉄道に駅を明け渡して、踏切の手前まで後退した所にBRの駅を造ったようです。


 駅に入ると本日の牽引機が入線して来ました。

 
上手い具合にロッドが下がった位置で客車に連結されました。


 BRの9Fクラスという2-10-0のテンダー機です。1959年製だそうです。デフレクターがランボードの内側に付いてます。


 限界一杯に設計されてるらしく、煙突やドームの出っ張りが殆ど有りません。シリンダーが斜めについてます。


キャブも窮屈な感じです。火室は9600の様に動輪の上に載っています。最終期の蒸機なのに従輪が無くテンダー台車が3軸なのはイギリスの地盤が固く路盤が強固だからでしょうか。



テンダー上部は炭庫が狭くなっているのはバック運転時の視界を確保するためでしょう。列車に乗りこみます。距離は11マイルとの事で所要時間は20分弱です。途中駅は2駅で、そのうち1箇所が交換駅になっていて。両側から出発した列車が交換駅ですれ違うという運行ダイヤになってます。シーズンのピークが過ぎた期間(それでもお客は結構乗ってます)なので、相方の列車はディーゼルカーの運行です。


終点のホルト(Holt)に着きました。乗客の記念撮影タイムなどは無く。さっさと機回しを始めます。



駅には貨車が展示されて貨物扱いの様子が再現されているいるほか、貨物上屋を使った小博物館、ライブスティームの運転場、OOのレイアウトなどがあり折り返しの間も楽しめます。(但し、ライブの運転とレイアウトはお休みでした)



貨物上屋の中は小博物館です。



 ウインチやトラックのディスプレイがあります。


 駅舎の中にはOOのレイアウトがあります。本格的なレイアウトです。




ライブスティームの運転場も本格的です。
交換設備のある途中駅ウェイボン(Weybourne)には車輛工場がもあるので、帰りに途中下車しました。発車を撮ろうと一番前まで行きましたが機関車はホームの外れに停まっていて上手く撮れません。



 対向ホームのディーゼルカーも撮れませんでした。


 ウェイボンの駅です。


 駅に隣接して工場がありますが、こちらでは内部は非公開でした。



例によってパーツがごろごろと転がってます。


跨線橋から見た工場の留置車輛。蒸機は10輌保有しており、うち7輌が動態との事で、他にディーゼル機、ディーゼルカーもおり、日本の保存運転に比べて保有車両は多くて羨ましいです。
跨線橋の上で列車の到着を待ちます。





対向のディーゼルカーも到着です。



手前に立っている人が運転係の方で右手にタブレットキャリヤーを持っています。


ディーゼルカーに乗ってシェリンガムに戻りました。



シェリンガムに停車中のディーゼルカーの両エンドです。


行きは慌ただしく通り過ぎましたがBRと保存鉄道の境目の踏切から通りをみると結構賑やかでそれなりのリゾート地のようです。保存鉄道も他のリゾート施設との相乗効果で集客しているのでしょう。


シェリンガムからノリッジへ戻ります。
途中のWroxhamという駅からBure Valley Railway といういわゆるロムニー規格の鉄道が出ています。行きは反対側に座っていたので存在に気付かず、シェリンガム駅でパンフレットを見つけてその存在を知りました。



 Bure Valley Railwayの列車と駅が見えました。列車はこの日の最終列車で乗車すると戻って来れないうえ、発車時間も近いので撮影も難しそうでそのままま乗り通しました。


 ノリッジ駅進入の際こんな工事車両がいました。


 ノリッジ駅に戻りました。往路と同じ路線に乗るのも芸がないので西へ向かう路線に乗りPeterboroughで乗り換えてロンドンへ戻るルートを選択しました。乗車の列車はリバプールライムストリート駅行きで、初日にリバプールからマンチェスターまで乗った列車の反対側の末端部になります。


リバプール行きは2連のディーゼルカーで、ホームで給水中でした。Peterboroughに到着するとホームの反対側に事業列車がいました。



 
BRのドクターイエローでした。


 この列車でロンドンへ戻りました。Peterboroughはロンドン近郊区間の末端の駅で近郊電車もありますが、優等列車は途中ノンストップです。例により1等車で飲み物とスナックのサービスを受けます。


ロンドンのキングスクロス駅に到着しました。この駅にハリーポッターの聖地があるのは日本に帰ってから知りました。


夕方のキングスクロス駅です。(6日目終わり)


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