オーストリア鉄旅報告、実質最終日の後半です。8月12日(月曜日)この日はセメリンク峠を通りグラーツへ行き、市電に乗って、帰りはセメリンク峠を普通列車に乗って途中駅で段落としをするという計画でした。
グラーツ中央駅1326発RJ656列車(ウィーン空港駅行き)に乗車します。セメリンク峠のグラーツ側の拠点のMurzzuschlagまで乗車し、普通列車に乗り換える予定です。グラーツの貨物ヤードにはハンプ線が健在でした。
屋外には客車が置いてあります。こちらは施錠してありました。中は供食施設になっているのようでした。
裏側には52のテンダーがありました。
建屋の前にはトラバーサーがあり電機が乗ってます。ここも博物館の一部のようで先の扇形庫まで博物館の範囲のようですが通路が閉じられてて進めませんでした。
地下道を駅へ戻ります。待合室で計画を練り直します。セメリンク峠を普通列車に乗り途中の小駅で下車するのは諦め、次のレイルジェットでウィーン近郊へ戻りBaden(バーデン)からウィーン地方鉄道(Winer Lokal Bahn)に乗車してウィーンへ戻るルートに計画を変更します。
こちらはグラーツ中央駅行きのレイルジェット。
次のウィーン方面行きレイルジェットはプラハ行きでチェコ国鉄所属の編成でした。右の電車はBruck a.d. murから分岐する路線の方から来た当駅どまりの普通電車。
Murzzuschlagの扇形庫。
戻りのセメリンク越え、反対側の山裾にこれから向かう線路が確認できました。
半ループの頂点付近にあるPayerbach-Reichenau駅の構内に2-10-2タンク機が保存されていました。画像を見返したら左にトロッコの電機らしき物が写っています。なお、この駅からもHollental Bahnという保存鉄道があると先ほどの博物館にあったパンフレットに載っていました。
レイルジェットはバーデンは通過なのでウィナーノイシュタットで乗り換えです。ここからはウィーンのSバーンの区間内なので列車は多く出ています。
バーデンに到着しました。
バーデン駅の外観です。近代的な駅舎ですが高架線(Viaduct)自体は古そうです。
ウィーン地鉄(WLB)の乗り場が駅の外れにありましたが、そこはBaden Viaductという中間停留所で線路はバーデンの町の方へ続いているので線路沿いに歩きます。
暫く歩くと上りの電車が来ました。
バスも撮ります。
後ろから下りの電車が来ました。
道路から右へカーブして広場に停まりました。ここが終点のBaden-Josefplatzのようです。
バーデンは有名な温泉保養地なので観光名所もあるのでしょうが、すぐに到着した電車の折り返しに乗車します。パンタグラフを降ろしたのでお休みかと思いましたが、パンタグラフは編成の両端に付いていて反対側のパンタをを上げました。前パンで走るのが原則のようです。ウィーン市内までの運賃は€5.00でした。
バーデン市内は単線の併用軌道でしたが途中から複線の専用軌道になりました。
途中1箇所、町の中を併用軌道で走る区間がありました。
郊外の幹線道路沿いの風景は何処の国も似たようなものです。
車庫に立派な電機が留置されてましたレタリングを見ると貨物用と思われるのですが途中に(現役の)貨物用の設備は確認できず、OBBからの貨車の乗り入れルートも判りませんでした。
何処からウィーン市電になるのかも判然としませんでした。
線路を引き込んだ跡のある怪しい建物がありました。
市電に乗り入れるとウィーン名物の路面電車の地下区間に入りました。
地下区間の停留所で中央駅方面に行く系統に乗り換えです。
市電の交差点がそのまんま地下化されたような分岐です。
ウィーン中央駅の市電地下ホームに到着しました。あとは明日空港へ行くだけです。墺太利乗り鉄旅が終わりました。(第13回終わり次回が最終回です)
来る途中でナローゲージの客車が見えた駅があったので戻りの列車で目を凝らします。
ナローゲージの客車が見えました。
本線に暫く並行して線路が見えます。貨車も停まっていました。
1432MurzzuschlagでRJ656列車を降りました。始発の普通列車があるはずとホームの発車案内を見ますが表示がありません。駅掲示の時刻表で確認したら乗ろう思ったセメリンク方面の普通列車は金、土、日曜日のみ運転となってました。次の列車は1時間後のレイルジェットまでありません。
構内をディーゼル機に押された工事列車が移動してます。セメリンク峠は基底トンネルの工事が進んでいるそうなのでおそらくその関連の工事列車と思われます。工事列車を眺めてたら構内の向こうにMuseumと書いた建物が見えました。時間があるので地下道を通って行って見ます。
地下道を出ると先ほどの工事列車が停車中です。
壁にSudbahn Museumと書いてあります。大きな建物は鉄道施設用の建物(天井走行クレーンやトラバーサーがあるので元機関車の検修庫と推定します)を転用したようです。
アーチ橋のジオラマ。
こちら窓のあるトンネル(かって東海道線の真鶴付近にもありましたね)。
どこの駅舎か判りません。
天井にはクレーンがありました。
線路は右へ別れて行きました。画像を見ると架線柱が見えます。
帰国後検索した所、Lokalbahn Mixnitz-Sankt Erhard という鉄道で、Wikiの記事(執筆時期未確認)によると貨物線としては今なお現役で、週末には客車列車を走らせているようです。
看板からすると世界遺産登録に関連して作られたようです。人が全く見当たらず、有料か無料か判りませんが扉が開いているので中に入りました。中にはトンネルの断面やアーチ橋の建造過程の大型模型やHOゲージのジオラマが展示されています。古い写真、図面、時刻表などの展示もありますが、日本語はおろか英語の説明も見当たりません。
アーチ橋のジオラマ。
どこの駅舎か判りません。
屋外には客車が置いてあります。こちらは施錠してありました。中は供食施設になっているのようでした。
先の扇形庫を望みます。
Murzzuschlagの扇形庫。
ウィーン地鉄(WLB)の乗り場が駅の外れにありましたが、そこはBaden Viaductという中間停留所で線路はバーデンの町の方へ続いているので線路沿いに歩きます。
道路から右へカーブして広場に停まりました。ここが終点のBaden-Josefplatzのようです。
バーデンは有名な温泉保養地なので観光名所もあるのでしょうが、すぐに到着した電車の折り返しに乗車します。パンタグラフを降ろしたのでお休みかと思いましたが、パンタグラフは編成の両端に付いていて反対側のパンタをを上げました。前パンで走るのが原則のようです。ウィーン市内までの運賃は€5.00でした。
市電の交差点がそのまんま地下化されたような分岐です。
1 件のコメント:
谷沿いへと消えてゆく狭軌で貨物専用の電気鉄道について、何を運んでいるのか興味が湧いて調べてみたところ、マグネサイト鉱石を輸送しているようですね。4軸の凸型電気が主力のようですが、銚子電鉄デキ3と兄弟機のような二軸電気も現役のようです。木製の架線柱といい、なかなかいい雰囲気の鉄道ですね。訪れてみたくなりました。
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