小樽築港機関区

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2023年9月1日金曜日

デンマーク~ドイツ~デンマーク 旧東ドイツのナローSLを訪ねる鉄旅(第1回)2016.9.6~13 by奥

 前回記事から少し間が空きましたが、青葉台さんから「早く次の記事を書け。」とのお達しを受けました。 そこで今回からは2016年9月にまたまた乗り鉄友人N君とドイツ等へ乗り鉄旅をした時の記録を載せます。暫くお付き合いください。

2014年、15年にアメリカの乗り鉄ツアーを実施した乗り鉄友人N君から「カタール航空で5万円でコペンハーゲン往復の航空券が出ている。今年はこれでヨーロッパへ。」という誘いがあり、計画を立て始めました。主な目的はバルト海の鉄道連絡船乗船とドイツ東北部のナローゲージ路線訪問(これは私の強い要望)と考えました。ところが、カタール航空は、ドーハで結構な待ち時間が生じ、現地での時間が足りないことが判明。計画は本末転倒し、現地で時間のとれるSASで行くことになりました。(航空運賃は約2.5倍となった)航空便の制約で期間は2016/9/6出発9/14帰国のスケジュールとなりました。

第1回は旅の概要編です。
定刻通りにコペンハーゲン(Kobenhavn)空港に到着。入国手続きを終え、コンコースに出ると探すまでもなくデンマーク国鉄(DSB)のコペンハーゲン空港駅の上で、ユーレイルパスの手続きをしてホームへ向かいます。

コペンハーゲン空港駅ホームに進入のDSBの電車

初日(9/6)の宿泊はスェーデンのトレレボリ(Trelleborg)という港町です。コペンハーゲン空港空港駅からスウェーデン方面の電車に乗り、マルメー(Malmo)でスウェーデン国鉄(SJ)の電車に乗り換え、トレレボリへ向います。

トレレボリ駅に到着したSJの電車

トレレボリ中央駅右後方にフェリーが見えます

トレレボリ宿泊のホテル 倉庫を再開発したようです
トレレボリで宿泊したホテルは倉庫をリノベーションした物件のようで、私にあてがわれた部屋はフルフラットの床で、シャワーとトイレも車椅子対応の仕様になっていて、流石に高福祉の国と思わせました。(N君の部屋は普通の仕様だった由です)
明けて9/7トレレボリからsステナライン(StenaLine)のフェリーでドイツのザスニッツ港へ渡りました。(所要約4時間)
既に貨車の航送は行われていないようでした。(寝台列車の航送は行っていましたが、これも現在は廃止されたようです)

トレレボリ港のフェリー用可動橋(線路は1本)

ザスニッツ港に到着したフェリー

ザスニッツ港のヤードは廃車置き場になっていた

ザスニッツ(Sassnitz)港には鉄道はあれど旅客駅は無く、港からは離れたザスニッツ市街地にあるドイツ鉄道(DB)のザスニッッツ駅へ向かわねばなりません。が、路線バスがなぜか本日運休(たまたま居合わせた地元の方に教えられた)で、(結果的に)この旅行中の最大のピンチが訪れました(バス停の表示では運行している路線の最寄りのバス停留所まで1.3kmとあります)が、丁度そこへこれから乗船する客を乗せたタクシーが到着、同じく途方にくれてた旅行客2名(ドイツ人とスェーデン人の若者)と相乗りでザスニッツ駅へ無事行くことが出来ました。

DBのザスニッツ駅

ザスニッツ到着のDBのローカル電車

ザスニッツからベルゲンアウフリューゲン(Bergen auf Rugen)経由でプオブス(Putbus)到着。リューゲン島のナローゲージ鉄道と対面。終点のゲーレン(Gohren)で2泊しました。

ゲーレン駅に到着

ゲーレンで給水中

ゲーレン宿泊のホテル

ゲーレン2泊の後、9/9バードドーベランへ向かいます

ロストックまで乗車したDBのIC列車

行きの逆コースでベルゲンアウフリューゲンへ戻りDBに乗車。ロストック(Rostock)で支線に乗り換えてバードドーベラン(Bad Doberan)へ。 BSの番組などでよく紹介される路面汽車で有名なモーリー(Molli-bahn)を訪問。

右が宿泊したホテル 玄関の前に線路

バードドーベランの併用軌道

5日目(9/10)バードドーベランからDBのローカル線を乗り継ぎハンブルグへ。


DBのバードドーベラン駅(1本のホームで列車の行違いを行う)

ハンブルグ中央駅(何故か貨車が停車中)

ハンブルグ(Hamburg)には2泊しました。

ハンブルグ中央駅前の宿泊したホテルの入っているビル

9/11はユーレイルパスのマイレージ稼ぎでハノーファー(Hannover)、ベルリン(Berlin)をICEでラウンドトリップしました。

ハノーファーのLRT

ベルリンのLRT

9/12午前中にハンブルグのミニチュアワンダーランド(Miniatur Wunderland)を訪問


午後のコペンハーゲン行きのICEに乗車。途中車輌航送を体験。

ハンブルグ中央駅に停車中のコペンハーゲン行きICE(DC)

途中のプットガルデン(Puttgarden)からロドビー(Rodby)の間は列車ごとフェリーで渡ります。こちらも貨車の航送は既に廃止されていました。(現在はICEの航送も廃止されたようです)

フェリーの船内にトラックと並んで収まったICE

コペンハーゲン中央駅に到着

コペンハーゲンに1泊

コペンハーゲンで宿泊のホテル(トイレ、シャワーが共同の安宿だった)

最終日(9/13)帰りの便は午後なので、午前中ヘルシンガー(Helsinger)という港町を訪問。ここを訪問したのはN君が路面を走るディーゼルカーがあるとの情報を持っていたからでした。駅を出ると目の前の路上に確かに線路があり、本当に列車は通るのかと思う間もなくDCがやって来ました。

ヘルシンガー駅前の路上を行くディーゼルカー

コペンハーゲンへ戻り、最後に市内の模型屋さんへ行きました。

コペンハーゲン市内の模型屋さん

この模型屋さんの最寄駅が丁度地下鉄の起点バンカローズ(vanlose)駅でここからコペンハーゲン空港へ向かい帰国の途に就きました。

コペンハーゲンの地下鉄(完全無人運行であった)

第2回に続きます。

注記1.地名のアルファベット表記はドイツ語、デンマーク語共にウムラウト等の符号が付く事がありますが省略しています。
注記2.ステナラインのフェリーはユーレイルパスで乗船可能とユーレイルパスの案内に載っていたのですが、トレレボリで船賃を徴収されました。もしこの記事を読んで同じルートを乗船しようと考える方がいらっしゃたらパスの説明をよく読んで、当該箇所をプリントアウトしてお持ちになる事をお勧めします。
以上

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