小樽築港機関区

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2025年10月25日土曜日

 庭園鉄道建設記-5

  ここからはヤードの先の曲線部分の路盤の工事に取り掛かります。

 定木を置いてみて、線路の位置を確認しながらスプレー塗料を使い地面にマーキンしました。


 定木を外すと路盤の位置が示されています。


 東側のカーブも描いてみました。


 こちら側は土やクローバーの上にスプレーしたので頼りなげです。


 先に東側から掘削を始めました。


 細長い溝掘りになります。


 路盤は凍結深度以下まで掘る必要があるので、その作業のために溝掘りスコップを購入しました。


 所定の深さまで掘ったら、砕石を入れます。


 砕石は事前に必要量を計算し、搬入しておきました。


 敷き込んだ砕石はタンパーを使って転圧し、所定の厚さとします。


 次に転圧した砕石の上に、路盤の基礎となるコンクリートブロックを置きました。


 ブロックの上に定木を置いてみて、ブロックの並べる角度を確認します。


 レベルを調整・確認して、周りを埋め戻しました。


ブロックの上には嵩上げのためレンガを積みます。


 この時点で水平器(角度が測れる)を使い、ある程度正確な勾配になっていることを確認しました。


 追加購入したレンガをさらに積み、レンガの周囲を埋めて行きます。


 法面が崩れないように、とりあえず砕石で押さえておきました。


 東側の施工はここまでとして、次回は西側に取り掛かります。


2025年10月15日水曜日

 庭園鉄道建設記-4

  前回までの作業のあと、駅とヤード部分の路盤づくりを続けます。

 反対側(東側)の作業が進みました。


 上の写真の左側2線が駅で、右側2線がヤードになります。

 反対側から見るとこうなりました。


 仕上がったときには車両の収納に使う物置が届いたので、テラスの上に据え付けます。


 当面は線路や線路敷設のための道具入れですね。

 この先は線路の路盤を作るのですが、曲線部分は半径1195mmのレーマンのR3を使用します。

 そのためには定木が必要なので、大工さんにベニヤ板で作成してもらいました。


 半円状のものが2枚です。

 組み合わせるときちんと正円になり、大工さんの腕は確かでした。


 これをヤードの端部に置いてみて、どんな様子か確認します。


 もう1枚を反対側に。


 何となくイメージができたところで、この先、いよいよ築堤の製作に入ります。


2025年10月5日日曜日

 庭園鉄道建設記-3

  駅とヤード部分に人工木材を並べて行きます。

 位置はメジャーで基準点からの水平距離で確認し、路盤のレベルについては水平器を使用して設置を始めました。


 人工木材が2枚連続する部分には、アルミアングルを使用して一体化を図ります。


 分岐器のカーブ部分等についてはアングルでの連結ができませんので、角度を測りながら位置決めをしました。


 この時点での全体の様子です。


 並べ終わったら、隙間を砕石で動かないように固定しました。


 この時は板の裏側には空洞が多くありますので、そこに砕石(細かいものを選別)を押し込むのに苦労しました。


 板の無い部分については直接砕石の上に線路が乗ることになるので、その部分はレベルに注意しながら敷き詰めていきます。


 反対側の分岐部方向はまだ手付かずです。


 簡単に記入しましたが、これだけの長さを水平を出しながら、さらに枕木方向のレベル出しをしながら並べるのに思った以上に苦労しました。

 この先も同じ作業が続きます。


2025年9月25日木曜日

 庭園鉄道建設記-2

  庭園鉄道の建設に着手しました。

 全体レイアウトは前回示した通りで、テラス側の駅とヤードの部分から始めます。

 テラスのコンクリート基礎から位置を割り出し、ピンを立てて水糸を張りました。


 写真では見づらいですが、4本の線路のテラス側1番目と4番目の位置を示しています。


 庭で水糸に足を引っかけないように、植木鉢を置くと共に赤いリボンを取り付けました。

 テラスの上には、これから使用する人工木材が到着しています。


 家の周りの犬走部分には、雨だれを受けるべく砕石が敷いてありました。

 この砕石の下には防草シートが敷かれていて、これを撤去して掘り下げるのは少々困難です。

 なので、駅とヤード部分についての路盤をどうするのか検討しました。

 その結果、人工木材を路盤に使用することで、冬季の凍上に対処するのが良かろうと考えたのです。


 砕石をはがして板を並べてみました。

 防草シートが駅の途中まであります。


 人工木材は重量がそこそこあるので、平面性を保ってくれそうです。


 防草シートが無い部分については、タンパーで突き固めて、同様に人工木材を路盤に使用することにしました。

 次回は、人工木材路盤の敷設状況を報告します。


2025年9月15日月曜日

 庭園鉄道建設記-1

  SLを追いかけ、SLの引退後にも撮り続けた写真を掲載し、ネタが無くなったのでターンテーブルの製作記を載せてから空白状態となってしまいました。

 このたび、横浜青葉台からここ軽井沢に転居してもう少しで丸2年がたち、ようやく庭の植栽等が一段落したので、庭園鉄道の敷設を計画しました。

 横浜時代はマンション住まいでしたが、狭いながらもルーフバルコニーがありましたので、ここにGゲージの線路を敷き、楽しんでいました。

 まずはその様子から。


 レーマンのR-1(半径600mm)がかろうじて収まる幅があったのです。


 床面に段差があったので、勾配区間があります。


 分岐器は電動にして、交換駅も設置しました。


 川があるわけでもないのに、トラス橋まで設けたのです。


 車両にはDCCのデコーダを組み込み、複数の列車を同時に走らせていました。

 ところが転居に当たり、全て解体したのは言うまでもありません。

 そして最初に申し上げましたように、この度軽井沢での庭園鉄道の建設に取り掛かることになりました。

 設置場所は庭の中心部の芝地です。


 上の写真は夏を迎えて茶色の部分が増えていますが、昨年張ったばかりの様子はこんなでした。


 庭全体が浅間山からの傾斜があるので、曲線で急勾配を克服する計画です。


 図の上の方に建屋があり、斜線部がテラスの土間部分でして、最急勾配を5%とした計画で、図中の長方形が芝生部分を示しています。

 問題点として、ここ軽井沢では冬季に凍結するので、凍結深度まで掘削し、基礎を固める必要があります。

 今後建設の様子をブログに載せるつもりですが、果たして順調に進むのか、それによりいつ更新できるのか心配しています。


2025年5月15日木曜日

 9mm 電動転車台 の組立(その2) ~2025.5.13

  ターンテーブル組み立ての続きです。

 塗装を終えたので最終組み立てを行います。


 説明書にしたがって、桁をはめ込みビス4本で上下を固定します。


 ここで問題が起きました。

 説明書ではネジ M3×12 と記載されていますが、部品リストでは M3×15  となっていて同梱されていたのは15mmでした。

 15mmで組み立てますと表面に3mm飛び出してしまいました。

 これについてメーカーにメールで問い合わせましたが返答は全くありません。

 近くの店2軒で探しても12mmは無かったので、手持ちの口径の大きいナットが厚さ3mmだったのでこれを挟み込むことで収めました。


 動力ユニットを取り付け、操作パネルと接続して試運転です。

 ここでまたしてもトラブル発生。

 動力ユニットのカムと、このカムとかみ合うギザギザの円盤との距離がわずかに離れすぎているため、カムが食い込んで停止してしまいます。

 この隙間を減らすべく、動力ユニット取付穴を長円形に広げ、さらに取付板の方も動力ユニットと接する部分を削り取り調整しました。


 これにてようやく順調に回転するようになり、レイアウトに取り付ける前状態までの完成となりました。


 横から見ると、ナットが挟まっている様子が見えます。

 実はこのキットを組み立てるかなり前に、クラッシックストーリー 発売の 軽便用中型転車台 を途中まで製作していました。


 こちらは桁のデザインも違いますが、やはり9mmナロー用の製品です。


 裏側の駆動装置側ですが、まだ集電装置までは取り付けていません。


 側面から見ると、厚さがわかります。


 この両者を比較すると、厚さがコスミックが約50mm、クラッシックストーリー製が約30mmです。

 デザインが違うので単純には比較できませんが、コスミック製が回転台に給電すれば周りの線路に給電されるので極性に惑わされることが無いのが利点で、一方厚さが50mmあるので、小さなセクションに取り付けの場合はパネル全体の厚みへの影響が気になるところです。

 このブログで初めて模型の記事を載せてみましたが、いかがなものでしょうか。