小樽築港機関区

小樽築港機関区

2020年4月17日金曜日

 室蘭本線の最長直線区間 1974.9.12

 室蘭本線の白老駅の東から沼ノ端駅まで、一直線に線路が敷設され、その延長は28.7kmも続くとのことなので、どんなものかと行ってみました。

 早朝の白老駅に下車し、社台駅方向に歩くと、程なく直線区間が始まりました。

 周囲にめぼしいものは無く、歩き続けていると背後から下りの D51 が単機でやって来ました。


 雲は高いものの、日は射さず、どんよりとした朝ですが、続いて来た下り列車も D51 の単機でした。


 次は上り貨物で、雲間から漏れる陽光を入れて、シルエットで撮ってみましたが、わずかにシャッターが早かったようです。


 今度の下りの客レは、C57 の牽引なので、ごくオーソドックスに撮ります。


 ここまで歩いてもこれといった場所が無く、次の上り貨物も、ごく普通に線路際からの撮影となってしまいました。


 社台駅の手前には鄙びた稲荷神社があり、何とかこれを入れてみようと、上りの客レを待ちました。


 あまり面白くないうちに社台駅に着いてしまい、これ以上動きたくないので駅での撮影としましたが、簡素なホームから、D51 牽引の客レが発車して来ました。


 小さな木造の待合室を入れて、下り貨物を待っていると、姿を現わしたのは久しぶりのナメクジ型です。


 次の下り列車で鷲別駅に向かいましたが、このあたりでは牧場を入れての写真を見ていたのですが、馬の姿も見当たらず、成果の上がらないところでした。

2020年4月15日水曜日

 SLだらけの 室蘭本線(その3) 1974.9.11

 栗丘駅での撮影を切り上げて、千歳線の植苗駅に向かいました。

 室蘭本線の沼ノ端駅の東側に広がる平原を撮影できる地点は、この植苗駅から徒歩十数分にて到達できるからです。

 途中、沼ノ端駅で、D51 を見かけたので1枚撮影します。


 室蘭本線をオーバークロスする千歳線上り線の撮影地に到着し、最初に近づいてきたのは室蘭本線の上り貨物列車です。


 遠浅駅側は順光なのですが、樹木や今いる築堤の影があるので遠くの姿しか撮影できず、SLも殆んど力行せずにやって来ます。

 次は下り貨物ですが、こちらが本命で、大平原をバックに、空荷のセキを牽いて煙を上げながら近づいて来ました。


 今度は築堤の下に降りて、混載の貨物列車を撮ってみましたが、この位置からでは、北海道らしさが感じられません。


 上り貨物の時間なので再び築堤に登りましたが、ますます影が長くなってきました。


 上りの客レを撮るために、少し線路から離れて、引いて撮れる場所に行きました。


 貨物と同様に、全く惰性で走って行きました。

 室蘭本線の向こう側の千歳線を、DC特急が軽快に築堤を駆け下って行くのを、カラーで撮ってみました。


 同じ様な場所から、下り貨物を側面から撮影します。


 かなり陽が傾いてきたので、再び築堤の上からの撮影としましたが、影を落としながら下りの長い貨物を牽いて、D51 がやって来ました。


 そして夕日が赤くなりかけた頃、下りの客レを牽引して C57 が姿を現わします。


 樽前山に日が沈みかけると、千歳線の下り普通DCが通過して行きました。


 SL末期とは思えない列車本数の、室蘭本線を堪能した一日でした。

2020年4月13日月曜日

 SLだらけの 室蘭本線(その2) 1974.9.11

 室蘭本線栗丘駅での撮影の続きです。

 列車の合間に一度撮影地から栗丘駅に戻り、所用を済ませて、再び駅を後にしましたが、丁度上りの客車列車が発車して来ました。


 先程までの場所に戻り、今度は南側の高台に登ってみます。

 ここからは順光になりますが、手前の電線が少々気になります。

 下り貨物を牽いて、D51 が緩い勾配を下って来ました。


 続いて下り客車列車ですが、今度も D51標準型 の牽引です。


 栗丘駅方向から、上り線を黒煙を上げながら、これまた 標準型D51 がやって来ました。


 次の上り列車で移動しますので、これにて栗丘駅に向かいましたが、途中で上り貨物が通過するので撮影します。


 昨日までと大違いで、まだ昼過ぎなのに多くのSLの撮影を堪能して、次の撮影地へと移動しました。

2020年4月11日土曜日

 SLだらけの 室蘭本線(その1) 1974.9.11

 夜行列車から乗り継いだ客車列車を、朝日が眩しい栗丘駅で下車しました。

 簡素なホームから、出発していく C57 牽引の客レの後ろ姿を見送ります。


 線路から少し離れた道を栗山駅方向に歩いていると、丁度 DD51 牽引の上り貨物と、D51 牽引の下り貨物がお見合い状態になりました。


 栗山駅と栗丘駅の間には小さなサミットがあり、また上下線の間がそのあたりでは大きく離れています。

 ナメクジ型の D51 が、下り貨物を牽いて近づいて来ました。


 栗丘駅方向から、上り貨物を牽く D51 が黒煙を吐きながらやって来ましたが、これもナメクジです。


 後ろの方から、たった4両の客車を牽いて来たのは、これまた D51 のナメクジ型でした。


 黒煙を巻き上げながら、上り貨物を牽引して、やっと標準型の D51 が姿を見せてくれました。


 次も同じく D51 牽引の上り貨物ですが、さすがに大幹線の室蘭本線だけあって、次々とやって来ます。


 お次の下りの客レは、なんと D51 の重連でした。


 築堤の下に降りて、上り貨物を見上げる構図で撮影します。


 次は下り貨物なので、再び築堤の上にあがっての撮影ですが、またしても D51 の半流でした。


 後を追ってきた客車列車は、久方ぶりに C57 の牽引です。


 上り貨物を牽いて来たのは、D51 のラス前、1160号機で、以前にも撮影しています。


 今回は1列車1枚ずつの掲載ですが、それでも列車本数が多いので、続きは次回にします。

2020年4月9日木曜日

 湧網線 常呂駅 あたりにて 1974.9.10

 この日は真面目に湧網線を撮影したのですが、何しろ貨物列車は1往復のみで、車も無いので追いかけられず、撮影効率としてはよろしくありません。

 沿線の主要駅である常呂駅に行きました。

 今ではカーリングで有名になり、また北見市に統合されていますが、当時は常呂郡の常呂町で、この地域の中心地でした。

 先に来るのは上り貨物なので、北見共立駅方向に歩きましたが、朝から雨が降り続いていて、濡れながらの撮影です。


 9600 が踏切を通過して行きますが、遮断機はおろか、警報機もありません。


 道を隔てたこちら側の農地は刈入れされておらず、収穫前の様相です。


 次の下り貨物までは2時間以上ありますが、周囲に見所も無く、雨も降り続いていたので、駅の待合室で過ごしました。

 そろそろ時間になったので、今度は能取駅方向に進み、オホーツク海をバックにした鉄橋でカメラを構えます。


 ところがオホーツク海からの風があまりに強くて、機関車の半分から後は全て煙で隠れてしまいました。


 おまけの1枚には車が入ってしまいましたが、今となっては、この頃の車はこんなのだったと思い出されます。

 撮影後は列車を乗り継ぎ、大移動です。

2020年4月7日火曜日

 網走湖畔の 湧網線二見ヶ丘駅 1974.9.9

 前日は、朝以降の大半を湧網線沿線の観光に費やしてしまいましたが、この日も怠けた1日で、辛うじて湧網線の貨物列車を1本撮影しただけでした。

 場所は二見ヶ丘駅の東側、網走湖の湖畔を道路と並走している区間です。

 湖越しに、遠くに上り貨物の姿が見えました。


 線路のすぐ横が国道なのですが、当時の田舎の国道を通行する車は少ないので、写り込むことがほとんどありません。


 ブローニーで3枚撮影できましたが、最後のカットに車が入ってしまいました。


 大学の鉄研の合宿を湧網線の沿線にしたので、どうにも撮影効率がよろしくありませんでした。

2020年4月5日日曜日

 石北本線 夜行列車で迎えた朝 1974.9.8

 北海道の撮影旅行ではよく御用達となる夜行列車ですが、この日は網走に向かって、石北本線の 急行大雪5号 に乗車しました。

 この列車は北見駅で編成の一部を切り離し、普通列車として終着網走に向かうので、北見駅から先を 大雪くずれ と鉄道ファンから称されていました。

 早朝の北見駅で長時間停車し、牽引機を C58 に替えます。


 バック運転で近づいてきて、列車の先頭に C5898 が連結されました。


 お隣の池北線では、貨物列車が発車間近で、9600 が煙を上げています。


 構内の時計は6時10分を指していますが、汽笛一声、発車して来ました。


 ドレーンを切り続け、あたりは真っ白に包まれてしまいました。


 大雪くずれ に乗車を続けると、今度は美幌駅でも長らく停車します。

 反対側のホームでは、交換の522レが発車間近です。


 停車中の1527レ 大雪くずれ の、ロザの青帯が見えます。


 発車を撮影後、再び 大雪くずれ に乗り込み、終着の網走駅に着きました。

 隣のホームには C58139 が停まっていましたが、時計は8時ちょうどを指しています。


 こんな早い時間に網走駅に到着したのに、この日は湧網線で移動し、沿線で珊瑚草やばんえい競馬を見たりの観光ばかりで、他には全く鉄をせずに過ごしてしまいました。