小樽築港機関区

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2019年9月28日土曜日

 石北本線の名所 常紋信号場 1970.3.26

 石北本線の今は無き常紋信号場は、ここをサミットとして急勾配が連続し、補機付の列車が多数運転されていた撮影の名所でした。

 信号場とはいえ、スイッチバックで停車する列車が多く、夜行列車でまだ明けきらない早朝に到着しました。

 乗ってきた D51 牽引の列車は、薄暗い中を、折返して出発して行きました。



 生田原駅側は、信号場に隣接するようにトンネルになっていて、網走の囚人によって掘られたといわれるここを通過するのを嫌い、大半の人は金華駅側に向かいます。

 しばらく進むと空が黄金色に明けてきて、Sカーブの向こうから煙が立ち上がって来ました。


 この日は非常に冷え込んだので、白煙が消えずに空高く上がって行きます。


 最後部では、9600 が懸命に押上げています。


次は下り列車なので、軽やかに転がって来ました。


 少し信号場側へと戻って次の上り列車を待ちますが、今度は客レなので、D51 が単機で牽引してきます。


 荷物車を連ねた、この頃の輸送状況を象徴するような編成です。


 次にまた下り貨物が転がり下りてきましたが、こちらは国鉄コンテナを混えた編成で、少し新しい輸送形態になりつつある様子です。


 常紋信号場に戻り、この線のクイーンである 特急おおとり の通過シーンを狙いました。


 再び金華駅方向に下って行くと、まだ良い場所を見つけられないうちに上り貨物列車が来てしまいました。


 9600 が前補機に付いた、重連です。


 その先をさらに進んでいると、先程の前補機 49626 がバック運転で戻って来ました。


 線路を見下ろせる小高い場所に上がると、下りの客車列車が混合列車の編成で通過して行きます。


 遠く金華駅の方向から煙が上がり、上り貨物が姿を現わしました。


 先程と同様に、前補機付の重連運転です。


 煙が流れて列車の後部が見えなくなりましたが、雪面には安全弁を含めて三条の煙の影が見られます。


 カーブを曲がりくねって、勾配を上る様子を見送りました。


 これにて信号場に戻り、網走駅に向かいました。

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